fact beats dreams

「理念なき行動は凶器、行動なき理念は無価値」だってさ

電通をやめた田中さん、 広告をやめた糸井さん。

あー、何だか、やりたいことは「アマチュア」で、身内みたいな近所の人と、永遠にバカバカしいことをやっていたいな。 そのためにも、喰うこと喰わせることを確立しないと。

「アマチュア」と「ご近所の人気者」

http://www.1101.com/juku/hiroba/3rd/tanaka-301/03.html

糸井 そこには、ふたつの方向がありますよね。 ひとつは、書くことで食っていけるようにするっていう、いわゆるプロの発想。 もうひとつは、書くことと食うことは別にして、食うことから自由になるから書ける、という方向と。

田中 永遠にバカバカしいことをやるっていうのは、もうこれは一種の体力ですよね。 でも、これをやらなくなった瞬間に、やっぱり偉そうな人になってしまうんで。

http://www.1101.com/juku/hiroba/3rd/tanaka-301/04.html

糸井 でも、それですよ。それは翻って「ご近所の人気者」の話なんですよね。 田中 うん、そうですね。 糸井 一番近いところで僕のことを単なる「人体」として把握している人たちが、「ええな」って言う。お互いに。 「今日も機嫌ようやっとるな」って。 やっぱりここに落ち着けたくなってしまう。 田中 はい、はい。 糸井 そのご近所のエリアが、本当の地理的なご近所と、気持ちのご近所と、両方あるのが今なんでしょうね。 田中 あぁー。その「ご近所」っていうのは、フィジカルなことがすごい大事だと思ってて。 糸井 大事ですねぇ。 田中 たとえば1週間前、大阪に来た糸井さんの楽屋を5分だけでも訪ねて行く。それだけでも、今日が全然違うんですよね。ちょっと顔を見に行くとか、ちょっと会い行く。 糸井 あの時も手土産をどうもありがとう(笑)。 田中 はい(笑)。 糸井 「アマチュアであること」と「ご近所感」って、結構、隣り合わせなんですよ。

糸井 (鶴瓶さんについて)なんていうんだろう、「身内」っていう感覚の持ち方の上手さ。 それってつまり、「身内=ご近所」なんで。 あの人にとってみれば、みんな「ご近所」で。

読書記録:ニコニコ哲学(4/4)

勝つために必要なのは勇気じゃなくて、計算です。

170 (ジブリの鈴木さんも)しくじる可能性は何パーセントで、ダメだったときにリカバリーできる方法はなにがあって、リカバリーできる可能性はどのくらいなのか。こうやって考えていったら、ある程度リスクが正確に見積もれるんですよ。

172 リスクについて考えるなら、その起こる確率と、リターンがどのくらいかということもあわせて考えないといけない。

182 今の就活の状況はおかしい。(中略)責任はリクナビにあります。

仕組みとしては完全にマッチポンプですよね。彼らは武器商人です。両方に「大変でしょう」といい顔をして、武器を売る。

199 オヤジキラーの件が面白かった! 「完全にオタクの行動ですよね」 「そのケース、オヤジ側(鈴木敏夫さんや角川歴彦さん)もずいぶん特殊なオヤジですよね」

212 ―― 元に直感がないと論理は発達しないんですか? 論理だけで考えるなら、複雑な論理は必要ないんですよ。(中略)せいぜい三段論法くらいにしかなりません。でも、直感を正しいと思った瞬間に、すごく論理力が必要になるんです。

216 文系は論理を手段にし、理系は論理で真理を探究する。

結論ありきで説得しようとするのか、真理を探究するのか。

221 スコラ哲学で「神は存在する」という前提から、世界を解釈していくことで、論理学が発達したという話をしました。これは、理系の学問にも見られることで、有名なのは天動説ですよね。地球は動かないという前提で天体の動きを記述しようとすると、ものすごく複雑な論理が必要だったんだけれども、地球が動くことにしたら、非常にシンプルな法則で記述することができた。 つまり、真理に近い論理はよりシンプルになる。でも、逆に言えば、実際の世界に合うように論理を増やしていけば、間違っている前提でも世界は説明できるんです。

232 たとえば、炭素がある特別なかたちで結合した石に対して100万円払う人とか、いるじゃないですか。 ―― えーと、ダイヤモンドのことですか?(笑) そうともいいます(笑)

240 一度も試されていない正義 例:浮気に厳しいオタク

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正義や使命感をビジネスの軸にしてはいけない

会社としては生存することを第一にするしかないし、それを基準に考えるべきなんです。

できないことを軽々しく言うと、人間として安くなる。

会社をやっていく中では、やはり大きな目標をつくらなければいけない。それは、自分の中にある一番大きな「問題意識」を見つける、という作業になると思うんです。欲求ではなくてね。

根源的な問題です。ということは、解決するのに時間がかかる。長期的な目標になりうるわけです。

256 合理的なものをよしとした瞬間に、システムが正しくて、人間個人のわがままは抑圧されても仕方がない、そんなものはどうでもいいという価値観になってしまうんですよ。論理って突き詰めると、自分じゃなくてもいいものなんです。賢い人が2人いたとして、論理を2人で突き詰めていくと、同じ帰結に達します。どっちが考えても一緒。つまり、非論理的な部分にしか、最終的な個性は残らないわけです。

WBC って何で Classic なんだろ?

スポーツビジネスのTOP3は、サッカーワールドカップ、オリンピック、ラグビーワールドカップだと、聞いたことがある。

イチローの口から「ビジネス」を聞くのも珍しいのでは。 MLBNBANFL も巧みだろうな。詳しく調べようと。

http://number.bunshun.jp/articles/-/827735

その将来性に大きく期待を寄せたイチローだったが、それだけでは終わらないのが彼らしいところ。課題を見据え、提言することも忘れなかった。

「結局、主催している側にその思いがなかったら、単なるビジネスとしてしか捉えていなかったら……達成できない可能性がグッと上がってしまう。MLBはビジネスが上手いですから。

 そういうことを度外視して、本当に世界1位の国を決める大会になり得るものだということを認識して欲しいですよね」

 今大会終了後、WBCの主催者は大会史上初めて100万人を上回る108万6720人の観客を集め、関連商品の売り上げも前大会よりも50%伸びたことを発表した。

 ワールドシリーズMLB最高峰の戦いならば、WBCは国別世界一決定戦。

 ともに主催はMLB

 イチロー同様に期待を寄せたい。

星野リゾート

会社の数字も、従業員の希望も評価も、全てオープンにしている、と言っていた星野氏。

人を成長させようとは思わない。今いる人に今の能力を余さずに発揮してもらう「場」を整える。

これが「人材」に関して、試行錯誤と紆余曲折を経て辿り着いた結論だそうだ。

 

私が聴いた講演にはなかった内容なので、以下をメモ。

 

ブランドに信頼があれば評価をネットでチェックしない

ブランドは、事前の約束(顧客の期待)を果す事で確立される

そうなれば事前にネットで評価をチェックする必要がない 

 

星野リゾートは、他社に真似されない、真似る場合でもライバルが現在の彼らのビジネス・モデルを変えるしかないという「トレード・オフ」に追い込むというビジネス・モデルを採用している

 

オーベルジュは温泉というキラー・コンテンツが無いので当社ではネガティブに考えている

要は食事にプラスするキラー・コンテンツが必要なのであり、温泉以外の何か別のキラーコンテンツが成功の秘訣だと思う

 

参照元http://haruyama-shoka.blogspot.jp/2017/02/blog-post_16.html?m=1

 

どこまで行っても予備校だろ、それ

日経プラス10で、駿台の山崎良子理事長がゲストで「真のグローバル教育」について語っていたが、悲しくなるほどに、空虚だった。

海外10ヶ所ほどに拠点(例:駿台シンガポール校)を作っていると説明を聞き、日本から留学させているのかと思えば、現地の日本人中高生が対象で、日本語や日本史を教えているのだそうだ。

「日本を語れなければ英語を話しても意味がない」はまだ理解できるとして、「数年したら帰国して日本の大学に入るんでしょ?だったら国語と日本史は押さえておかないと。ウチは(受験)ノウハウもあるし」的なことを言ったのには愕然とした。日本の大学に入る前提で何が「真のグローバル教育」だ?

 

「真の~」じゃなく「日本の受験戦争を勝ち抜く」とか「日本社会で上を目指す」なら、違和感なく「あ、そう」で済んだのに。

 

一点の曇りもなくドヤ顔でそう言われましても。

 

 

dhbr:最終兵器は虚構を構築すること 安宅和人×伊賀泰代

「腐る経済」を読んでいるタイミングで出会ったインタビュー記事。

両極の考え方を知るのは、自分の中で反芻するので面白いな。

 

http://www.dhbr.net/articles/-/4633?page=2

 

・「イシュー」と「ビジネスイノベーション」は、「へそ」と「虚構」

安宅:日本での僕のサイエンスの師匠の一人である大石道夫先生に「サイエンティストは一流とothers(その他)でできている。一流にならなかったらまったく意味はない」と研究を始めた頃、言われたんだよね。一流とは、分野そのものや、領域の背骨をつくっていくような人。それに対して普通の人は、一流がつくった背骨の間の枝葉の部分の絵を描く人。

人月の神話の喩えで「猫踏んじゃったしか弾けない人間を500人集めてもショパンの曲は演奏できない」と同じだ、これ。

 

伊賀:世の中を進歩させていくのが新たな虚構の提言だとすると、今の社会常識を一生懸命覚えることではなく、壮大な新しい虚構を妄想するために発想を解き放つことのほうが大事ですよね。そして時代遅れになった虚構がアップデートされることで、社会の生産性が一気に上昇する。

安宅:そうですね。虚構を生み出す力が生産性を高める最後のカギになると思う。これが先ほどのあるべき姿の見極めにおいても、解を出すのも大変な問題解決においてもカギになります。

 

安宅:虚構が投資を生む。夢が投資を生む。素晴らしいよね。

伊賀:ですね。

安宅:ついに人間は、夢を羽ばたかせる力を得たんです。

伊賀:“今日の便利”を作ってくれる力だけでなく、夢を語り、夢を実現する力が評価されるというのは、ほんとにいい時代。