モメンタムによって生き延びる
スタートアップだけでなく、チームやプロジェクトにも、個人にも同じことが言えると思う。そして、モメンタムを失ってる気がするから、小さくても進捗を生んで「小さな勝利を積み重ね」て調子に乗って駆け上がろう。
モメンタムは小さな勝利の積み重ねから生まれます。
自分たちの進捗を社内や社外に示し続けることがモメンタムの醸成につながる、というのが Sam の弁です。
モメンタムの重要性
- 「モメンタムと成長はスタートアップの生命源だ」
- 「自分がスタートアップに伝える数少ない命令のうちの一つは、絶対に会社のモメンタムを失うな、ということ」
- 「進捗(新機能、顧客、売上のマイルストン、パートナーシップ等)をドラムビートのように刻み続けろ」
- 「成長とモメンタムが優れた実行の鍵だ」
モメンタムを維持するための tips
- モメンタムの維持をトッププライオリティにする
- フォーカスと intensity (強度) を保ち続ける
- 最初に素早くローンチする
- 製品や新機能を予定通り出荷しつづける
- プロジェクトを小さなチャンクに分けて勝利を重ねる
- サイクルを短くする
- 早期にオペレーションのリズムを作る
- (YC の同期のような)ピア・プレッシャーの中に身を置く
- 勝利を祝う
- 戦略を何度も伝える
- 顧客の声を社内に共有する
- YC 期間中のように、投資家にアップデートを送り続ける
- PR のような偽の仕事をしない(リアルワークをする)
- モメンタムを計測可能にする(メトリクスを設定する)
- メトリクスの目標にヒットしているか常に追う(主に成長率)
モメンタムを失ったときは
組織が大きくなればなるほど、次の成長のハードルが高くなり、成長率やモメンタムを維持するのは難しくなります。
また製品がそもそも悪い、セールスがうまくいかない、等々の原因が重なって、スタートアップはモメンタムを失います。
そんなモメンタムを失ったときにビジョンやミッションを語っても従業員は聞いてくれないと Sam は言います(ビジョン等は勝ってる最中に言うもの、だそうです)。
失ったモメンタムを回復する手段としては、
- 小さな勝利を積み重ねる
- セールスに力を入れる(分かりやすい勝利になる)
- フォーカスと強度を見直す(おおよそのスタートアップは十分なフォーカスと強度がない、と言われます)
等々が挙げられていますが、とにかく小さくても進捗を生むことが重要です。Sam はこうした状況を「成長不足は成長によってしか解決しない」 と表現しています。
やはり「勝てば官軍負ければ賊軍」なんだな。