【読後メモ】理解力と人格。
見たい・知りたい・聞きたいという「ゆかし」は理解力を支える動機。 ゆかしという気持ちを持っている人は積極的に相手を知ろうとするので、理解力が強くなっていく人。
自分の意思。
糸井 あの、ゴハンをご馳走した相手が美味しそうに食べているとうれしいじゃないですか? 河野 うれしいですね。 糸井 つまり、喜びって実は向こう側にある。向こう側が自分に反射して、自分がもっと広がったり深くなったり。その構造の中で、おふたりは人をみていますね。 藤野 ああ。 河野 そうですね。 糸井 人の個をみるときに、「心」という言葉をいれて接しながら仕事をしている、というのがいいですね。
河野 あの、ここ最近、ブランド名よりも自分の大切なことを大事にしたい人が増えていると感じます。そういう人たちは、個人事業や手触り感のある仕事に転職される傾向があって。 糸井 手触り感ですか? 河野 世の中の心をつかむために、自分の意思で仕事ができる場所ですね。生き物っぽい人がたくさんいる、カラフルな。 藤野 そういう会社も増えていますね。 河野 おそらく僕らが長いこと考えてきた、「本当のことってなに?」という問いを考えている人が増えているんですよ。しかも、若いころから。 糸井 おお、それはいいですね。 河野 「本当のことってなに?」を考えられることで他のことに目が向くようになり、そうするともっと知りたい、聞きたいと積極的に動くようになると思います。 糸井 ゆかしの気持ちが強くなるんですね。