ジョブ制とメンバーシップ制
「働き方革命」という本を8年前に出して、時代を先取りすぎて全然売れなかった駒崎さんの投稿「転勤強制は社会の敵」より。
個人的に変えたいと思っているポイントだったので、頷けた箇所をまとめとこ。
===
辞令一枚で転勤させられる国は日本だけ。
他国はジョブ制で、先に働く場所条件の労働契約がある。
日本はメンバーシップ制で、メンバーにするかどうかだけ先に決めて、入社してから辛い条件が次々課される。
以下、見出しと抜粋。
- 結婚・出産・介護しづらく
- ワンオペ育児・ワンオペ介護の量産
- 現地雇用が進まない
- 企業はフリーライダー
- なぜ転勤強制ができるのか
働き方改革の伝道師 小室 淑恵さんはこう語ります。
「実は辞令一枚で転勤させられる国は日本だけなんです。他国はジョブ制なので、先に働く場所条件の労働契約があります。日本はメンバーシップ型なので、メンバーにするかどうかだけ先に決めて、入社してから辛い条件が次々課される。
不必要な転勤を多く課すことで、「お前の代わりなんかいくらでもいるんだぞ」と不安定な状態におき、無理をきかせる社会。そりゃあ少子化にもなります。結婚も切り出せない。」
日本の正社員制というのは、メンバーシップ制度であり、契約に基づいたジョブではないため、「なんでもしてね。じゃなきゃメンバーじゃないよ」ということが可能だ、という指摘です。まさに、日本型雇用の「病」の象徴としての転勤強制なわけです。
優れた個にならねば。